それから、通り魔事件の被害者達を回った。




被害者達は全員女である事以外は共通点は見られなかった。




外見的特徴、中身に関しても個々全て違っていた。




いずれも背後からいきなりだった為に犯人の顔は見ていないらしい。




だが走り去る後ろ姿からして170cm台の男のようだとなっている。




だがこれも深夜の事だ。確証できるわけではない。




「…一通り聞いてみても、特に今回の事件とも関わりのない者ばかりだな」




山下よしみと関わりのあった被害者はいなかった。




まぁ、他の被害者同士も関係はなかったが




「次はどうします?」



「…ってお前なぁ、少しはお前自身として考えたらどうだ。お前も探偵なんだから。」



「やっだなぁー俺だってこれでも頑張ってるよ?」




ほぅ、一体それのどこがだ。




まぁいい。白馬なんぞを元より期待なんぞしとらんわ。




「…通り魔の犯行現場というのはどれもこの近くだったな。」



「紅葉ちゃん俺すごく嫌な考えが浮かんでるんですがまさかですよね?」


「珍しく察しがいいいいじゃないか。そのまさかだ。あと名前で呼ぶな。」