紋部家の家の中、




胡桃沢が淹れてきた紅茶を飲みながら蘭子が言う。




「さて、まず今回起きた事件の被害者の方についてですがー‥」




被害者の名前は
山下 よしみ




ここから一つ駅の文具会社に勤めている受付嬢だ。




社内からの評判は良く、目立つ存在でもあったという。




「‥通り魔の方は?」




コピーした調査書類に目を通しながら蘭子に聞く。




「それはこちらの書類に。」




と言って渡された書類にじっくりと目を通す。




ふと、横を見ると白馬がいて、




書類に目を通す白馬の表情は




「…似てる………」



「え?」




つい、口にしてしまったらしい言葉に自分自身も驚いてしまった。




「、いや。気にしないでくれ。」




そう言ってまた書類に目を通した。




白馬も蘭子も少し不思議そうにしてたが何も聞いてこなかった。