「たった今、執事の胡桃沢から連絡がありましたわ。私の家にきて説明いたしますわ。」
事件について話をしたのはついさっきなのだが
どうやら既に情報が集まったらしい。
相変わらず、紋部家は凄い。
「では行こうか。」
席を立ち、教室を出る。
校門まで行くと紋部家執事、胡桃沢がいた。
執事といってもまだ若い。
ただ、何を考えてるかはわからんし年齢も知らないがな。
黒い、いかにも高級感溢れる、しかも左ハンドルの車に乗る。
最初は私も戸惑ったが今では慣れたものだ。
その点、白馬はあまり同様していなかった。
「白馬君は、驚かないのですね。こういうのに。」
そう、蘭子が言った。
「紋部さんがお嬢様っていうのはわかってましたから。」
まぁ確かに紋部家は有名だ。
「そうですわね♪
我が紋部家は紅葉ちゃんの為に機能していますから!!」
「いやちょっと待て。」
紋部家社員に謝りたくなってきたよ。


