「…と、いう訳なんだ。」




翌日、昨夜あった事件の詳細を学校で蘭子に話した。




事件については今朝のニュースでも発表されていた。




警察は例の連続通り魔の線で動いているそうだ。



私も通り魔について調べなければならない。




「わかりましたわ、紅葉ちゃん。ご安心下さいませ。この蘭子!紅葉ちゃんの為の情報は逃しませんわ!!」




ガターン!と立ち上がった勢いで椅子が後ろに倒れる。




警察に頼まずとも情報を取れるのは蘭子のおかげだ。




紋部家の情報ネットワークは怖いが素晴らしいものなのだ。




「情報の方は蘭子にお任せですわ♪で、白馬君とご一緒に調べますの??」




ニコニコと微笑む蘭子




君、今まで白馬の奴を毛嫌いしてなかったか?