後は一通り、現場にいた経緯などを警察に話し帰路へと着くことになった。




帰りは当然ながら白馬と共に帰ることに




まぁ‥軽く気まずいのだがな……携帯ぶつけたし



「‥逢坂さんと魚沼さんは、昔からの知り合いなんですか?」




肩に黒猫を乗せている白馬が言った。重くないのか、右肩にだけ重力ハンパないだろ




そう思ったがしらっとしてる顔なので気にしない事にした。




「あぁ、魚沼は元々私の父親の知り合いだったんだ。」



「逢坂さんの……」



「探偵だったんだ。」




父親は探偵だった。




私のように表舞台には顔を出さなかったが、警察にも信頼されていた優秀だったそうだ。




「けど魚沼は探偵というのを毛嫌いしていてな、父さんと対立してた。」



まぁ、父さんの方は魚沼のような堅物刑事は面白いとか言ってちょっかいかけてたが




「でもお互い何だかんだで相手の実力を認め合っていたからライバルみたいな感じだな。」




けどある日、
両親が依頼でイギリスに行く事になった。




助手だった母といっしょに。




まだ小さかった私は祖父の家で留守番をする事になって




そして、そのまま両親は帰ってくる事はなかった。