紳士と淑女の推理紀行






ーバァンッ




いやにデカい玄関を手荒に開け、この家の現主の名前を呼ぶ。




「白馬惟牒っ!!」



「なんですかー俺キリ○ト教なんで他の宗教はちょっと‥」



「誰が怪しい宗教勧誘員だ貴様っ!!」



「さすが逢坂さん。素晴らしい突っ込みです。」



奥からぱちぱちと拍手しながら歩いてきた白馬




肩には帰りに見た黒猫が我が物顔で乗っていた。



だが今は猫に突っ込んでいる暇はないので本題に入る。




「話がある。」



「わぁ嬉しいですね。やっと俺の気持ちを受け止めてくれるなんて」



「今日の帰り道の事だがー‥」



「紅葉ちゃん流石に突っ込んでくれないと俺も一応傷つくんですけど。」



いちいち五月蠅い奴だなこいつは