と思ったがすぐに携帯を私の方に向け、見ろといわんばかりに目の前に出された。
『‥君の言うことは間違ってはいないようだな。』
確かに、画面にはニュースが載っていて、そこには
『またもや解決!白馬惟牒に解けぬ謎はない!』
と、顔写真と一緒にデカデカと表示されていた。実に不愉快だ。
『紅葉ちゃんはイマイチ俺を信用してなさそうでしたからねー?手っ取り早く。』
私には自慢している様に見えるぞ勘違いか。そうか眼科には行かんぞ。
と、いうか……
『私の名を気安く呼ぶな。』
『えー‥じゃあね、あいちゃん?』
誰だそれは。と言いたくなった。だがおそらく逢坂の逢から取ったんだろう。
『逢坂で頼む。白馬惟牒。君、探偵なんだな?』
『俺はフルネームですかー。ま、一応探偵ですよ??』
そう答えるが彼はへらへら笑っているだけだ。
どうしたらいい。私は眼科に行ったらいいのか。この男が探偵に見えるように治してもらうのか。結構だな。


