自分に問い掛けてみて、私はなにも言えなかった。




それを白馬はどう受け取ったのだろうか。




「いや~、案外すぐにバレちゃったなぁ、もう少しいけるとも思ったんだけど」




隠すつもりだった?
どうして?




頭の中の疑問は、喉を通る前に消えてしまう




それが疑問だとわかるのに、どうやって聞けばいいのかはわからない




「白馬…」




名前を呼ぶ事は出来るのに、




それにこんな声じゃ、まるでお前を責めているようだ。




「……白馬、私、は」



「……」




言えばいい。
私は恨んでないって




お前のせいじゃないって言えばいい。




だから、ほら、早く




「白馬…父さん達の件は……」



「勘違いしないでね」



「え?」