紳士と淑女の推理紀行






詰まった様な表情をする高田




「お、俺が犯人!?どうやって?俺はコイツ等とは違い完璧なアリバイがあるのに!?」



「その完璧なアリバイ作りのための、共犯者でしょ?」




恐らく元々は、計画された殺害ではないと思われる事件




だとしたら通り魔殺人の模倣があんなに雑になる訳がない。




恐らく咄嗟の考えとして、話題となっていた通り魔事件を利用したのだろう。




「高田さん、犯人は犯行時刻を知っているんだ。だから、その時間にアリバイを作り上げるのは簡単だ。

逆に考えれば、完璧なアリバイがある貴方が怪しいって事だよ」




私の発言に高田が口を噤んだ。




「一連の犯行はこうでしょう。」




と、白馬が話し始める。




「貴方と山下よしみさんは事件当日、会っていた。」




会話の内容は別れ話




言い争う内に内容が過激になっていき、




誤って殺してしまった。