「さて、ここでも幾つかの候補があります。」




一つはただ単に山下よしみを憎んでいた




二つ目は犯人と親しかったため、




三つ目は犯人に協力せねばならなかった事




「…と、この三つですが、どれも共犯者は犯人と面識があるものと思われます。」




三本の指を立てて白馬は言った。




「…で、考えてみると、この三つを楽々とOKにできる犯人との関係があるんです。」



「なっ…なんだと!?」




とても簡単で、シンプルな理由




それは




「犯人と共犯者は、男女の深い関係にあった。…とかね」




白馬が発した言葉に、誰も反しはしなかった。




「犯人と深い関係…」



「そう、そして山下よしみさんとも深い関係がある犯人」




それを満たす条件は、




ただ一人ー‥




「貴方ですね」




私と白馬は、その人物へと視線を向けた。