「…誰かが、山下よしみになりすましていた」




そう呟くと、白馬はこっちを見て口角を上げた。



「どういう…?」




高田が戸惑いながら言う。他の奴らもそうだ。




「死亡時刻に、山下よしみが生きているわけがない。だとしたらそれは偽物だ。」



「つまり、その偽物は犯人ってことになる。」




私と白馬で説明をつける。私にも、事件の全貌が解けたのだから。




「に、偽物って?目撃された山下よしみがって事か?」



「そうです。」




ざわっ‥と騒ぐ周り




そして、徐々に集まる視線の先には




「…な、なんだよ…」




飯田悟がいた。