「乃亜、話とは何ですか?」
しびれを切らしたのか家康が沈黙の中口を開いた。
『言いたいことは言わないと後悔するぞ』
とっさに武田さんの言葉を思い出した乃亜は包み隠さず話した。
「実は……」
ここ2~3日の3人の行動や態度が気になっていた事。政宗に問いただしたら『関係ない』と言われてショックを受けた事など、自分の気持ちをすべて話した。
その間三人は一言も口を開かないでただ黙って聞いていた。
「……そうだったんですか。」
「僕たちが原因だったんですね」
「………」
三人は暗い顔をしていた。
「ごめんなさい、私がちゃんと話を聞かないで早とちりしちゃったから…」
