「奴等には内緒で連れてきた、手荒な真似をしてすまない。だがこうでもしないと嬢ちゃんに近づけなくてなー。」
「え、どういう事ですか?」
「何だ、聞いてないのか?近々会いに行くと文を出したのだ。」
「そんな話聞いてないです!なんで教えてくれなかったんだろう?」
「そりゃきっと乃亜が可愛くて手放せないんだろうよ!」
「そっ、それは無いです……」
私はさっきの事を思い出した。
『お前には関係ない』
「っ……」
また涙が出そう…。
「何かあったのか?」
「僕らで良ければ聞きますよ、乃亜さん♪」
心配してくれる武田さんに、優しく微笑んでくれる真田さん。
2人とも優しいな…。
