信長side★


「ハァ……」

「おや、珍しいですね、信長がため息だなんて」

「そうですか?私だってため息の一つや二つ吐きますよ。」

家康と信長で書物の整理をしている最中に突然ため息を吐いた信長。

「何か良くない事でもあったんですか?」

家康は特に乱す事なく作業をしながら信長に聞いた。

「別に大したことでは無いので気にしないで下さい。」

「……そうですか、なら何故先程から手が止まっているのです?手より口ばかり動いてますよ」

「うっ……」

「クスッ…」

家康は軽く微笑んで答えた。