政宗side☆
今日も乃亜いるのか…。
良く出入りしてるな。あいつが帰るところ俺と出会ってからは見たこと無いな…。
俺が見た限り乃亜の部屋には荷物らしき物は無いし、家出にしてはあまりに長すぎるのもあるが、あんなにも明るく振る舞えるものだろうか?
「う~ん」と考えている政宗は誰も使っていない部屋から明かりと声が聞こえるのに気がついた。
「仕事山積みか、用済みか……」
俺はそっと近づき、中を覗こうとしたら……
ーーギシッ
ヤバッ!
「どちらにしても憂鬱だ~…。」
気づいてない、しかも相手は乃亜だ。ここは何も無かったかのようにして入ろう。
「何が憂鬱なんだ?」
「わぁっ!?」
あ……脅かしたか
「ごめん、脅かすつもりはなかった」
乃亜はパッチリしたブラウンの瞳をさらに大きく見開いて俺を見ていた。
