突然の話に混乱していた乃亜は自分にも分からない事を次々に言われて、何と言って良いのか分からず言葉が出なかった。
「どうした?」
「…あのね、その事なんだけど……」
私は取りあえず今までの現状を全て政宗に話してみた。
自分は未来から来たこと
舞台から落ちて気がついたら信長の屋敷で目が覚めたこと
未だに帰り方が分からないこと
全てを話してみた結果……
「…………ごめん…分かったような分からないような……それに始めの方に耳を疑ったんだが……」
政宗くんは目を点にしながら途切れ途切れに口を開いた。
「そりゃそうだよ。未来から来ましたー、なんていきなり言われたら誰だって変に思うのは当たり前。……それとも…信じてない?」
私は不安な気持ちを抑えながら政宗の綺麗なブルーの瞳をジッと見つめた。
