私がこの時代に来て一ヶ月になるころフと思った。

私ってどこから来たんだろう?

気づいたら信長くんの屋敷で寝ていたし、なんだかんだで前に聞きそびれちゃったし……。

「ここの暮らしも悪くはないんだけど、そろそろ帰らないと…」

って言っても帰っても誰も心配する人なんていないか…。

父さんも母さんもいないし。

「帰るのですか?」

「えっ?」

外の景色を見ていると背後から誰かの声が聞こえた。

「ずっとここに居れないのですか?」

「…信長くん」

織田 信長

将来、魔王と言われ天下統一をなす男。

優しくて紳士的でいつも乃亜の話し相手になってくれる一つ年上の男子。