「久しぶりの再会なのに随分な挨拶だな~家康。」
「……そちらこそ、文の一つもよこさず突然のお越しとは良い御身分になられましたね…政宗。」
「へぇ~…俺に口をきくとは偉くなったな。」
ーーバチ…バチバチバチバチ
2人の間に見えない何かがぶつかり合っている…
「まったく、会えばすぐこれなのですから。先に行きましょう。」
「あ、はい。」
信長が乃亜の背中を押した。
と、その時ーー
「ん? 信、どこに行くんだ?」
ギクッ
「お二人の話が長そうなので先に屋敷に入ろうと…。」
信長は少しビクビクした感じで政宗に答えた。
「その必要はないぜ。もう話ならついた。」
「え…?」
私と信長くんは家康くんを見た。そして目に入ったのはーー
「な…何か石化してない?」
「え、えぇ…たぶん政宗に弱みを握られているのでそれを話すとでも言われて脅されたのでしょう。」
「そうなんだ…大変だね。」
「はい、本当に大変です」
