信長くんに言われて着替えに行った私は、ただいま悪戦苦闘しています。何故かって?それは……

「イマイチピンとこないな~…。」

柄は薄ピンクの桜模様のついた可愛らしいやつなんだけど、何か物足りない気がする。

「う~ん……」

しばらく鏡と睨めっこしているとあるものに目が止まった。

カチャ

「これは…」

舞台で付けていた私の髪飾り。

桜の花が付いている髪飾り……!

「これだ!」

私は髪をアップにしてパチンッと髪飾りを付けた。

もう一度鏡を見て確認すると違和感はなかった。