「(嫌な予感がする…)」
まさか……
告白───?
川田「ホント仲良いよね、二人!……って滝口君!?どこ行くの!?」
俺の体は無意識動いていた。
「わりぃ川田っ!俺、用事を思い出した…!じゃーな!」
なんて漫画みたいなセリフを言いながら教室を飛び出した。
二人の後を追って
俺は どうするのだろう。
もしかしたら竹本はもう東堂に告白してるかもしれない。
もしかしたら東堂は竹本の告白を受け入れているかもしれない。
追ってどうなる?
俺が追って何になる?
でも今は そんな事 考えている暇なんて無かった。
これほどまで 焦るなんて
俺らしくねぇ。
その位、東堂が愛しい。
学校を出て、二人を探した。
「チッ…、アイツら どこに居んだよ」
段々とイラついてくる。
不安は大きくなるばかりで─…
そんな時、ふと公園の中に人影が見えた。
その人影は…竹本と東堂。
すると、二人の影が
重なりかけた。
「なっ…!
あのヤロー‥」
俺は また走り出していた。
