「はい」 部屋の扉を開けなくても私には誰だか分かっていた。 扉を開けると目の前に”彼”が立っていて 「結婚してください」 たった一言。 顔を真っ赤にさせて俯き加減の 蒼介 に、私は涙を浮かべながら頷いた。 「こんな私でよければ、末永くよろしくお願い申し上げます」 私の落とした涙は左手薬指の結婚指輪にぽつりと落ちて きれいに反射していた。