今度こそ流されない。 私はもう一人で立って歩ける。 誰の手も借りずに、誰にも流されずに 私は一人で立って歩くの――― かつて同じ名前を持つひと『紫の上』が光源氏の寵愛を跳ね除けて出家を望んだときのように――― 誰の愛に縋るわけでもなく自らを 自由にしてあげるの。 さよなら 啓人 さよなら 蒼ちゃん