生徒たちを信じたい気持ちと、あのときの光景が混ざり合い、松本はひどく混乱していた。 他の教師に相談しようにも、これだから若い女教師はと思われたらという不安があった。 それに加え、自分だって教師なんだというプライドがそれを許さなかった。 焦れば焦るほど考えはまとまらない。 どうしたものかと悩んでいる内に、季節は冬を迎えていた。 冬休み直前で忙しさがピークを迎えていたある日、職員室を訪れる一人の女子生徒の姿があった。 「あの…松本先生……。」