多分、鋭い真帆と龍は、俺が優里の事好きってこと気付いただろうな。 ……分かってないのは、この鈍感な優里だけ。 「しらねーよ、自分で探せば?」 兄ちゃんのクラスを聞かれ、優里にそう言って背を向けた俺の行動で、絶対気付いただろうけど。 兄ちゃんの事言われるとすっげーイライラする。 ……席に戻らなければ良かった。 「祐介くん、お帰り~~♥」 待っていたのは、さっきの女子。 マヂ最低。