Glacial HEART [短編]




「……。」



私の意識が戻ってくると、そこは見覚えのある天井だった。



むく、と起き上がるとまだぼーっとする頭。
でも、さっきよりは全然ましだな。



…あれ?私…寝るときまで…。
何か違和感を感じてぼーっと手を眺める私。



…そうだ!湊都!!

私湊都と手を繋いでた…。



でも、今は繋がれてない。


あれは幻だったのかな?
…もし、幻じゃなくても…。



時計を見ると23:00を過ぎている。



居たとしても、帰っちゃってるよね。



「はぁ…」



とため息をついて、手を眺める。
湊都の温もりは、私を安心させてくれるんだよね。





とりあえず着替えよう。



私は立ち上がってパジャマに着替えた。



その時やっと気付いた、おでこの冷えピタ。



湊都が…やってくれたんだよね?



ほんと、優しいんだから…。