*湊都*
それにしても、いつまでも手を繋いでるわけにもいかないしな…。
すやすやと眠っている綺夜はあまりにも無防備で、いつまで耐えられるかわからない。
…あ、そうだ!
この手を離すのは名残惜しいけど…。おかゆ作ってあげよーっと♪
あと、買ってきた冷えピタも貼って…。
お昼もきっと食べてないだろうし、起きたらお腹空いてるよね?
制服のまま寝かせちゃったのは失敗だったけど、とりあえずはしょうがない。
キッチン借りるけど…。
許してね、綺夜!
そう思いたって、そっと手を離した。
「おやすみ、綺夜」
やっぱり耐えられなくて、
おでこにキスをした。

![Rainbow Love Story [短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre1.png)