Glacial HEART [短編]



*湊都*



それにしても、いつまでも手を繋いでるわけにもいかないしな…。



すやすやと眠っている綺夜はあまりにも無防備で、いつまで耐えられるかわからない。





…あ、そうだ!
この手を離すのは名残惜しいけど…。おかゆ作ってあげよーっと♪
あと、買ってきた冷えピタも貼って…。



お昼もきっと食べてないだろうし、起きたらお腹空いてるよね?
制服のまま寝かせちゃったのは失敗だったけど、とりあえずはしょうがない。



キッチン借りるけど…。
許してね、綺夜!





そう思いたって、そっと手を離した。





















「おやすみ、綺夜」























やっぱり耐えられなくて、
おでこにキスをした。