*湊都*
「…綺夜さーん?…あれ?」
まさかもう寝ちゃった!?
それはないでしょー!?
でも、反応がないのをみるとそうみたい。
呼び止められて、何をいうのかと思えば、『大好き』…なんて!かわいい捨て台詞残してすぐ寝ちゃうなんて…!
でも、寝てくれてよかったかも。このままじゃ危なかった気がするし…。
あ、俺がね?
さっきもつい手を出しちゃった俺。だめじゃん!
こんな弱ってるときに!
しかもこれ初ちゅーだったよ!?
…ことごとくだめじゃん!
さっき綺夜は、俺のことをすっごい心配してくれてたけど、俺は綺夜のことがすっごい心配!
あんなに強い綺夜が、自分は弱いって泣いてて。
俺を傷つけた、って苦しんでる綺夜が自分は優しくないって言ってて。
それを見たらすっごい守ってあげたくなっちゃって。

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