Glacial HEART [短編]



「突き離したくせに結局送ってもらって、あげくこんなとこまで来させちゃって…。風邪移したくないのに」



情けない私は最後まであなたに甘えてしまって。



「湊都…。いっぱい傷つけてごめんね?私は湊都みたいに優しくなくて…。弱くて…ごめんね。」



これが、ごめんねの理由。



全部ありがとうって言いたかったのに。












そのときふいに、湊都の影が、私を覆って。



















「湊都…?…―ん」
















湊都の冷たい唇が熱い私の唇に触れて…

これ……キ…ス?














「っ…み…なとっ―だめっ…か…ぜがっ…」





移っちゃう……。





「―…はぁ…はぁ」





やっと湊都が解放してくれたときには、私は只でさえ熱が上がっていたから、くたくたになっていた。