Glacial HEART [短編]



「何がって…色んなこと。」



私はベッドに寝たままそう言った。

今日一日で、湊都はどれだけ傷ついたかな?



湊都はしゃがんで私の髪をふわっと触って



「綺夜は何もわかってないよ」



と切なく私を見ながら言った。



「湊都…?」



「綺夜…。正直に言ってね?…俺が居たら迷惑?」





え…?





「本当に迷惑なら、すぐ帰るから。」





「……。」





めいわく?…私が?





「…ごめん、変なこと言った。体調悪いのに。」





何も言えないのに、そう言って離れた手がとてつもなく寂しくて。





また涙が溢れ出す。