Glacial HEART [短編]



玄関の外で呆然と湊都を見てると、腕をぐいっと引っ張られてお姫様だっこをされた。



「ちょっと…!湊都!?おろしてっ」



と、抵抗しようとするけど力が入らない。



「誰も見てないし大丈夫でしょ?ほら、寝室どこ?」



そーゆー問題じゃないっ!
と思ったけど、とりあえず教える。



「奥の部屋に入って…右側の扉」



「ん。」



と言ってすたすたと歩き出す。



寝室に着くと、ベッドに寝かされた。



「ごめん…湊都…。」



私が下ろされてからそう言うと



「何が?」



と返された。