「………ん…」
ぼんやりと戻ってきた視界。
真っ白な天井が上にある。
ここ…体育館じゃないよね…?
がっ と起き上がろうとしたら、頭がガンガンして体に力が入らなかった。
「…いった…。」
どうにか起き上がって、周りを見るとやっと状況が飲み込めた。
ここは保健室か…。
頭にボール当たったんだっけ?
よく思い出せないけど…。
「…―!?」
そこで、私ははっと息を飲んだ。
「…ふぁ…。ん?あれ…?あ、綺夜!」
「湊都っ!?」
なぜか私の左手を握って、湊都は眠っていた。
咄嗟に私はその手を振り払った。
「な、何してるの!?」
なんで今ここに湊都が!?
壁にかかった時計を見ると、もうすでに16:30だった。

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