「…じゃーん☆」



と言って湊都が、ふたを開けるとおいしそうに湯気が立ち上る。



「わ…!」



おかゆなんて…
何年ぶりかな…?



「熱いと思うから、気をつけて食べてね?」



と、小皿を渡してくれる。



「……うん」



言いたいことはたくさんあるのに、いざ口にしようとすると消えてしまう言葉たち。



何も言わずに一口食べると、湊都が作ってくれたおかゆの温かさに、気づけば涙が出ていて。



「どしたの!?綺夜?」



湊都はまた泣く私にあたふたしてて。



「…おいしいよ…湊都っ」



精一杯そう言うと



「ありがとう♪」



と微笑む湊都が居て。





私は、湊都に話してみようと思えた。