今日も彼女は雨が降ったあとの
濁った色の空をみていた。


すると急に彼女が
「嫌いじゃないわ。この擦れた汚い景色」
と僕を見下ろし言った。


あまり僕は頭が働かないのだが、
どうやら彼女は僕が彼女に興味を示していることを感じ取ったらしい。