塔子は弟の頼みで仕方なく黎子を誘ってみた

恭二にはいくつか弱みを握られている


両親不在時に外泊する時も何度か

恭二に居留守を使ってもらっていた



自分なんか場違いだと言う黎子を

やっとの思いで説得した


三人の憧れの黎子を誘う事で

その場に華を添えるつもりだった




この時の塔子は恭二の真剣な思いに

まだ気付いていなかった…




「恭二~黎子さんOKやって~!」


「やった~塔子姉サンキュー!」

そう言って塔子に抱きつきほっぺにチュー


「恭二アホか~気持ち悪い!」



そう言いながらも可愛い弟が

喜んでいるのを見て

自分も嬉しくなっていた