駅まで向かえに行き到着する電車を待つ


拓はドキドキしながら

夕貴が来るのを待っていた


遠くから手を振る夕貴を見つけた

久しぶりに見る夕貴の顔…


いつもは学校なのでノーメイクだし

お洒落する事もなかったが

今日の夕貴は別人のようだった


色白の肌に真っ黒な瞳と

ほんのりさされたピンクのチークが

可愛らしさを引き立てていた


二人はそれぞれの傘をさして歩いた

しばらくして拓の家に着いた


夕貴の表情が固まっている

あまりにも立派なその建物に圧倒された


(拓ってやっぱお坊ちゃんなんや…)



あまりにも違いすぎる自分たち


夕貴は気後れしながらその豪邸に入った