薫の死という形で私は自分の

身勝手さを痛感した


薫はきっと私の心の変化に

傷付いていただろう…


そんな事考えもしないで拓に恋した


拓に対してでもそうだ


私は自分の寂しさ辛さから

逃れるために拓を利用したのか…


私は本当に拓の事が好きだった

身をまかせてもいいと思うほどの気持ち


でもそれでいいんだろうか…


拓に対しても酷い事をしていたのかも

知れない…


今まで悩み自分の中で解決したと

思い込んでた色々な思いが

一挙に噴出した


こんな中途半端な私…


こんな私はやはり

拓を巻き込む事は出来ない


私なんかと関わっていなければ

拓は何の悩みもなく


自分だけを見つめ愛してくれる

可愛い彼女と幸せな学生生活を

送っている事だろう…


ごめんね…薫


薫は私との未来を信じて

ここまで頑張ってきてくれたのに


そんな希望の一筋の光を

遮ってしまったのはこの私…


ごめんね…拓


拓の優しさに甘えてしまったけど

私は拓に愛される資格はないよ…