触れるくちびるに指先に体が反応する。 「―――お仕置きだ」 ギュッと奏さんを掴む。 甘い痛み。疼くような痺れ。 「俺だけを感じろ」 熱いものが体の中心に突き刺さる。 「俺を見ろ。俺だけのものだと」 奏さんが正面を向かせる。 「そんな泣きそうな、逆上せたような顔して俺を誘うな」 律動を繰り返して途中で探るように抉る。 ピクピク。 「んんっ…やぁっ」 思わず声を上げる。 「……もう少し」 執拗に同じ場所を攻められてのぼせていく。 熱がそこに集中していく。