若恋【完】



和やかな空気に、わたしの腕の中でスヤスヤ眠り続けてる。

奏さんがその頬をしなやかな指でなぞると、ぱちくりって目をあけてまた瞼を閉じて眠った。



「いい名前なんだ」


奏さんが覗きこんで言う。



「ねえ、奏さん名前教えて」

奏さんは考えてたみたいだけど、耳元にくちびるを寄せて小さく呟いた。



『〜〜〜〜』