「もしかしたら大神さんはりおのことを好きになったのかしらね」 まさか。そんなこと。 「あら、そうかしら?」 お母さんは含み笑いをして、そばに引き寄せたイスに腰かけた。 「ふふ。大神さんならいいわ」 そう言って微笑んだ。 「大神さんだったらいいわ」