「若は父がどんなことを言ってもりおさんと添い遂げると決めたんでしょう」


どんなことを言われても、どんなことをされても、わたしと一緒に生きてくと?

「若を信じていればきっといい方向にいきますよ。若の父も話してわからない人ではありませんので」


榊さんはそう言って、わたしの買い物した荷物をもってくれた。




―――奏さんの両親



一般人のわたしが嫌だった?

裏の世界のそれなりのお嬢を奏さんにと考えていた?

今まで一度も奏さんの家族には会ったことがなかったのは、わたしを嫌っていたからだって…?



ショックだった。


かなりショックだった。