若恋【完】




子宮が大きくなってる?

それって妊娠してるってこと?

ただ単に風邪をひいてたんじゃないってこと?


目の前が真っ暗になる。



「生理になる前って胸が張ったりするものだけど、今胸が痛かったりチクチクしたり敏感になってない?」

「乳首の辺りがピリピリしてます…」

「だったら妊娠してる可能性があるんだから安易に風邪薬を飲ませるわけにはいかないのはわかるわよね?」

「―――はい」

「まずは…そうね。旅から戻ったら産婦人科に行ってきちんとした診断をうけてみなきゃね」

「………はい」



「悪いけどそういうことだから薬は処方しないわ。今が一番大事な時だと思うから」


わたしがこうして診てくれたのが女の先生でよかったって心の底からそう思った。



「先生、お願いが…あるんです」

わたしは顔をあげた。

「ん?なにかしら?」

「このことを誰にも話さないでいただけますか?」

先生は目を見開いたけどすぐに柔らかい笑顔に変わった。




「いいわよ。約束するわ」