「もう、すべて終わらせたいんです」 丸眼鏡の薄い疲れたような笑みが、わたしには泣き笑いのようにも見えた。 「よせ、…丸井」 「すべてを終わらせるいい時期なんです」 「よ、せ」 身を捩って龍神会の若きトップがわたしたちに背中を向けた。 逃げようと四つん這いで床を這う。 「終わりにしましょう」 床を這う男に向かって引き金を引く。