ハンカチで半分千切れてぶら下がった指を包んで縛り、 「あんたを巻き込むつもりはなかったんだ。すまねぇな」 屈んでわたしに頭を下げた。 「若、周りが騒ぎ出してます。どうしますか?」 「いくらだしてもいい。金握らせて黙らせろ。それより車はまだか?」 「もうすぐ到着します。……若、服に血が、」 「あ?ああ、俺は構わねえ」 血だらけのわたしを横抱きに抱えた。 「痛むか?待ってろ。すぐに医者に診せてやる」 焼けつくような痛みで顔を歪めるわたしを子供をあやすように優しく告げた。