タイトル未定。

キーンコーン。

一限目終了のチャイムが鳴り先生が教室を後にすると、前の席の女の子が勢い良く振り返り話かけてくれた。



「ねぇねぇ、時久さんって嘉多山高校から来たんだよね!?高山先生が前いってたの!心の友達も通ってるんだー!あっ私、小原心って言うの!心って呼んでね!心も時久さんの事“柊”て呼んでも良い!?」




…すごい。
物凄い短時間の間に物凄いいっぱい喋ったよ、この子。


圧倒されたワタシに、ダメ?呼んでも良い?とニコニコ顔で聞いてくる彼女に“無理です”なんて言えない。


「う、うん!良いよ」