そして放課後。
「なつ、ちょっといい?
てか今日帰れる?」
少し驚いたあと、さちの方を見て確認してる。
「うん!帰ろー!」
で、笑顔。
やっぱ可愛い。
「帰る前に話あるから、みんな出たあとでな。」
「え、うん…」
ちょっと不安そうな顔する。
なんでだ…?
「なつ、拓磨。
ばいばーい」
「ばいばい!」
「じゃーな」
最後の1人が出ていって、やっと俺らだけになった。
「なつ…」
ぎゅーっと抱きしめる。
「たっ…くん?」
「………朝ごめんな、高野といたとき。
俺、不機嫌で。」
よかった、言えた。
息を吐いて、もやもやが何となく消える。
それと同時に少し抱きしめる力を強くした。
「嫉妬した」

