「高野、お前らが付き合ってるの知ってんのか?」


「いや、知らないだろ。」


別に隠してる訳じゃねーんだけど、自然にバレるだろって思って。

よく一緒にいたり、帰ったりすれば…な?


けど、現実は甘くなかった。
それはなつが本当に誰とでも仲が良いから。

帰りも、さちと帰ってて。
でも途中でクラスの奴等とバッタリ会って最終的には男と2人ってことも少なくないみたいだ。



「もっと一緒にいてーな…」


「あたし達みたいに?」


うお、ビックリした。


「さちかよ。」


そう。
秀とさちは付き合ってる。


「秀すきー」


「俺もだよ、」


「お前らまでイチャイチャすんな。」




思わずため息が出る。