「じゃ、俺が離れる。
せいぜい見せつけてろ。」


「たっくん……」



なつの声が聞こえたけど、聞こえないふり。

俺が短期なのも悪いけど、
なつだって悪いだろ?


2人から離れて、秀のところへ行く。

「またやってるし。」


秀の第一声がまずこれ。
うん、いつものことだな。


「だってまたイチャイチャイチャイチャ…」


「さすがにハグはな…」


秀は俺の友達。
一緒にいて一番楽だ。


「でも、なっちゃんこっち気にしてんぞ?」


「……今なつのこと見たら冷たくしそうだから見ない。」


もう冷たいか。


「既に充分冷たいわ。」



………やっぱりな。