不思議な奴-love or like-





「キス…出来ちゃったんだけど?
こんなんじゃ襲われるよ?」


「だって今はたっくんだから…」


本当に心配。
ふらふらしてるし。
誰かにされてもしらねーよ?

絶対させねーけど。



「もう一回、練習。
俺だと思うな。」


「え、たっくんはたっくんだもん…」


だから~


「じゃ…俺を高野だと思え。」


キスまで5センチ。


「嫌って言えよ。」


「高野、やだ。だめ…」


キスまで4センチ。


「いいじゃーん、て言われるぞ。」


「ね、ダメだって!」


キスまで3センチ。


「それじゃ弱い。」


「高野とはしない!」

少し、俺を押し返す。



キスまで2センチ。


「…本当に嫌って思ってる?」
耳元で甘く囁く。


「お、思ってるよ。」