無口でクールな転校生。

「えーなんで?前は遊んでくれたくせに〜」



思いっきり怪しがってるし…。



「だ、だから…今日は勉強しなきゃいけないんだよ」


お、我ながらナイスな言い訳!


「ふーん。じゃあ隣で静かに漫画読んでるから。お邪魔しまーす!」



「あっ、待てこら!」



俺が引き止めたときには、時すでに遅し。



さっさと靴を脱いで上がった健太は、俺の部屋を覗いた。



「え…?」



健太の顔が、一瞬曇る。



そして俺のほうを見て…



「卓斗、妹さんいたっけ?」


って。


どんだけ馬鹿なんだよ。