無口でクールな転校生。

笹本さんはチラッと俺のほうを見て、「よろしく」と呟いた。



なんだこの緊張感は…。



嫌だよ、こんな緊張したままこれから毎日過ごさないといけないのか…?



とてもじゃないけど、耐え切れそうにない。



誰か、席かわってよ…。




ハッと前を見ると、羨ましそうに俺を睨む佐藤の姿があった。



コイツ、冷たくされたのに懲りないヤツだな。



「か…かわる?」



「いや、別にいいし」



あーコイツ今完全にいじけたぞ!



だからかわってあげるって言ってんだろーが…。